SVG Cats は、ドロー系のグラフィックス・エディタですが、グラフィックス・エディタでありながら、テキストの入力を強力にサポートしています。
そのため、絵を描くことより、フローチャートや図解を作成することに向いています。

一般的な使い方は、まず、キャンバスをダブルクリックしてキーワードをいくつか入力していき、ダブルクリックドラッグでキーワード同士をラインでリンクします。 リンクラインはキーワードに追従するので、配置の調整が楽にできます。 この機能を活用することにより、キーワードを整理しながら考えをまとめていく、アイデア・プロセッサとして使うこともできます。コピー&ペーストはもちろん、無限アンドゥ・リドゥもサポートしているので、最初から図ができていく様子を楽しむこともできます。最後に楕円などの図形を使ってグループ化を表現し、タイトルを書いて図を完成させます。

完成した図は、エディタ独自の形式ではなく、SVG形式で保存されます。
SVG形式は、標準化団体 World Wide Web Consortium (W3C) から勧告されている、
ベクター形式のグラフィックス・フォーマットです。 Adobe社など各社から、SVGビューアが無料で配布されているので、作成した図は標準的なビューアで見ることができます。 Adobe社の SVGビューアは、HTMLに埋め込まれたSVGも表示してくれるので、図がふんだんに使われたビジュアルな文章をホームページで公開することもできます。ワードなどに貼り付けることもできます。このとき、ラスター形式(ビットマップ)に落とされるようですが、表示上の問題はありません。
再編集するときは、保存した SVG形式のファイルをそのままSVG Cats で開くことで開始できます。

ちなみに、SVG Cats の Cats は、猫という意味ではなく、CADの類語で、Computer Aided Typification Scribbler(コンピュータの助けを借りて、類型化することを走り書きするツール)の略です。

詳しくは、添付のヘルプ、もしくは、http://www.sage-p.com/svgcats.htm をごらんください。