■子ども用画像データベースです。 現場の教師のアイデアや願いが込められています。
1.開発の意図
今日の教育現場では,各教科や総合的な学習の時間において,デジタルカメラやデジタルビデオがひろく活用されています。児童は学習活動の中で簡単に画像を撮影することが可能になりました。
収集された画像の枚数と管理の難しさは比例し,それらの画像についてはこれまで,教師が管理者の役割を果たしてきました。
大人が画像を管理する場合は,一般的に,画像管理用のデータベースを使用したり,エクスプローラと画像ビューワーを組み合わせたりしますが,児童の使用に特化し,使い勝手に優れたデータベースはほとんど実在しないのが現状でした。
そのため,児童は自ら収集した情報を効率よく自ら管理することができないという問題が生じていました。
これは,情報社会に参画する態度を養う上で,大きな課題であると認識しています。
上記の理由から,児童が収集した画像等のマルチメディア情報を,自ら管理・活用することが可能な画像データベースの必要性を感じ,開発を行いました。
2.ソフトウェアの特徴
■学級内で児童各々のマルチメディア情報を自ら管理・活用するためのローカルデータベース
■児童が親しみやすいGUIを装備
■IDナンバー管理による,児童各々の個別データ表示
■児童が自ら収集した画像等にコメントや時間,日付などの付加情報を関連させて管理(「画像」「動画や音声」「URL」「コメント」「キーワード」「日付」「時間」「教科」「天気」をデータベース化)
■画像はコンテキストメニューよりコピーが可能(ワープロソフト等に簡単に貼り付けが可能)
■一覧画面「みんなのポケット」では全データを表示し,全ての項目を検索キーにした抽出が可能
■インターネットエクスプローラーとの連携(画像・URL表示)
■動画や音声は専用ビューワーにて再生