OSAXとは、「スクリプティング機能追加」というのが正式な名称だと思いますが、その名の通りOSA(Open Scripting Architecture)の機能を拡張するものです。つまり、AppleScriptの機能を拡張することができます。
プレインテキスト(string)またはスタイル付テキスト(styled text)をfile specificationタイプに変換する機能(coercion handler)を追加します(コマンドは追加しません)。
AppleScriptバージョン1.7以降の場合、このOSAXは必要ありません。またこのOSAXはMac OS用のみとします(Mac OS Xではfile specificationタイプが推奨されない為)。
■タイプ変換
文字列からfile specificationタイプへの変換はAppleScript 1.7以降で可能になりましたが、このOSAXはAppleScript 1.6以下でそれを可能にします。
インストールする前に:次のスクリプトを試してみてください。Disk nameとFolder nameは実在するディスクとフォルダの名前に変える必要があります(但し実在しないファイル名に対応していることは重要なポイントです)。
"Disk name:Folder name:non-existing file name" as «class fss »
これが正常に実行できたならば、このOSAXをインストールする必要はありません。同じ「タイプ変換」を可能にするOSAX(例えばJon's Commandsや・Akua Sweets)が同時にインストールされている場合には、OSAXファイルの名前順で最後に来るものが使われるようです。
注意:パスの内容がディスク名のみの場合、次の二つの命令文の結果は異なります。
"Disk Name" as file specification
"Disk Name:" as file specification
コロンが省略された場合はディスク名として認められないのです。これは、AppleScript 1.8.xと互換を保つため敢えてそのようにしています。
■用語
このOSAXはクラス名file specificationの定義も行ないます。
«class fss »タイプは初期のAppleScriptにおいても有効ですが、そのクラス名file specificationはAppleScript 1.3あたりから使われるようになりました。このOSAXをインストールすると初期の環境でもこのクラス名が利用可能になります。 |