ESTIMSの概要
本ソフトウェアは,多段流出法の測定値から,非定常水分移動の逆解析により,供試土壌の土壌水分保持関数と不飽和透水係数関数のパラメータを推定するものです。非線型最小2乗法のアルゴリズムにはMarquadt法,土壌水分移動の数値解析には修正Picard型差分法を用いています。
ESTIMSの特徴
土壌水分保持関数のオプションに柔軟性の高いバイモーダル保持関数と塩沢の式を採用。個別型の場合にはどちらかを選択できます。バイモーダル保持関数は広く用いられているvan Genuchten式を包含しています。
不飽和透水係数関数は4種類をサポート(個別型の場合)。ほとんどの土壌の不飽和透水係数関数を良好に近似できます。
土壌水分保持関数,不飽和透水係数関数ともに,フォーム上に数式が描かれているので,パラメータの初期値設定が容易にできます。
解析の途中に現在のパラメータベクトルにおける実測値と数値解の比較図が図示されます。逆解析の過程が観察できるので,教育上も有用です。また,解析の最後には最適値における実測値と数値解の比較図が示されるので,改めて別のグラフソフトで一致を確認する必要がありません。
オプションを選択すれば,最適値における非定常水分移動過程を動画により観察し,非定常水分移動のイメージをつかむことができます。
オープニングダイアログボックスもしくは右クリックにより,メニューやラベルのキャプションを英語と日本語に切り替えられるので,留学生でも容易に操作できます。
さらに,付属のグラフソフト「SimpleGraph」がインストールされていれば,以下の機能が追加されます。
設定したパラメータ初期値における曲線がどのような形状になるかをボタン一つで図示。異常な初期値を与えていないかどうかを即座に確認できます。
最適値における土壌水分保持曲線および不飽和透水係数曲線のグラフがボタン一つで作成されます。お望みのグラフスタイルへの手直しも簡単にできます。
最適値における実測値と数値解の比較図が自動的に作成されます(出力->経時変化)。高精度印刷やメタファイルへの書き出しができます。
本ソフトウェアはImprise社のDelphi ver.4を用いて開発されました。