土壌水分保持関数の設定



土壌水分保持関数はバイモーダル保持関数(Zurmuhl and Durner: 1998)と塩沢の式(Mehta et al.: 1994)を修正した式(藤巻,2001)をサポートしていますが,広く用いられているvan Genuchten式はバイモーダル保持関数のsを1.0として,第2項を消去したものです。なお,テンシオメータ使用型蒸発法の逆解析の場合,van Genuchten式に適用を限定しています。
ボタン
現在のパラメータ値における曲線がどのような形状になるかを図示しますので,異常なパラメータ値を与えていないかどうかを確認できます。土壌水分保持関数のパラメータと離散データのテキストファイル(土壌名 + "_swrc.txt")が"SoilProperties"フォルダに保存されます。

逆解析の場合
初期値を最適値にある程度近い値に設定しないと,収束に時間がかかったり,場合によっては発散して実行が停止される場合もあります。ある程度の経験があればご自分の勘と経験で初期値を設定されてもそれほど問題は起きませんが,なるべく既にパラメータが得られている土性の良く似た土の式やパラメータを用いた方が良いでしょう。その場合,ボタンを押して,ファイルオープンダイアログから土壌水分移動特性ファイルを選んでください。そのファイルには不飽和透水係数関数の式とパラメータも記録されています。
土壌水分移動特性ファイルを読み込まずに初期値をご自分で設定された場合,土壌名の入力欄に必ず何か書き込んで下さい。次回の呼び出し時に再び読み込むため,初期値は不飽和透水係数関数の初期値とともに[土壌名 + ".dat"]というファイル名で"SoilProperties"フォルダに保存されます。
既存の土壌水分移動特性ファイルを読み込んだ場合でも,変更を加えた場合は土壌名を変えた方が良いでしょう。条件設定ファイルの保存と同時に既存の土壌水分移動特性ファイルが上書きされてしまうためです。

■"Fixed"チェックボックス
パラメータの左側にチェックボックスのあるパラメータは,逆解析により最適化されるか,それとも固定するかを選択できます。