「4次元ウィンドウ」は1999年に32bitの初版を公開しました。公開以来基本ロジックの更新は行わなかったのですが、この間、多くのPC雑誌にも掲載され、色々な方々にご利用いただいてきました。感想メールでよく見られたのが、直線的な動きだけでなく、左右に動きを付けて欲しいというもの、それからウィンドウ枠をカラフルにできないかというものもありました。
これらは全て作者(私自身)も最初から実現したかったものです。「4次元ウィンドウ」はスクロール中の全てのコマをメモリに保存しているわけではなく、節目の基本画像だけに絞ってメモリに保存し、あとはリアルタイムで補間処理を行うというメモリ節約の工夫も行っています。32bit版のようにワンパターンな動きであれば、基本画像も一枚でよいのですが、ちょっとでも多彩な表現を行おうとすると、とたんに数百枚の基本画像が必要になってきます。解像度も高くなっている昨今では莫大なメモリ確保が避けられません。このような背景で、32bitの制限のあるメモリ空間では抵抗があり手を付けないでいました。
2005年4月にx64 Windowsがリリースされ、いよいよ64bit PCの幕開けとなりました。満を持してになりますがメモリ空間の制限がほぼ解消されたことにより「4次元ウィンドウ」も64bit化し、ご要望いただいていた改良を加えることにしました。
「たぶん、このような動作が期待されていたのかな。」と思える出来栄えになったかと思うのですが、現時点では4GB以上メモリ実装できるPCが少ないことから、ひとまず4GBのメモリ確保を上限にした最適化(妥協)を行っています。まさか64bitなのに512KBとかそんな方は居ないですよねぇ〜。もちろん、1GB以下のメモリでも動作はいたしますが、ページングが発生して見るに耐えないです。やはり1GBより2GB、2GBより4GBとメモリが多ければ多いほど軽快動作でかつ多彩なコースが楽しめます。 |