Mac OS 8 付属の「ことえり」は、Macintosh 終了時の入力モードを記録し、次に起動した時にそれを初期状態とするようになっています。　しかし、caps lock キーに機能を設定している場合、この動作がとても不可解で不便です。

　例えば、caps lock キーの機能設定で、“上げたとき「半角英字を入力」”を選択したとします。　このとき通常なら、caps lock キーを押した状態では“ひらがなを入力する”モードを選ぶ事になるでしょう。
　この設定になっている状態で　caps lock を上げたまま Macintosh を再起動させてしまうと、その時のモードである“半角英字を入力する”を記録し、再起動後は caps lock を押した時のモードを記憶しておいたモードにしてしまうのです。　つまり、caps lock を押しても上げても“半角英字を入力する”モードになってしまうわけです…。
（しかし、そうならない場合もある様です…。　不可解な部分です。）

　この場合「えんぴつ」を使用すれば、caps lock を押した時には、“ひらがなを入力する”モードになります。

　他の設定で使用している場合でも、同様です。

　しかし、残念ながら「えんぴつ」は、Macintosh 終了時の「ことえり」の入力モードを正確に記憶する機能は持っていません。　モードを変更する判断は次の様に行われます。

1. caps lock キーの機能に設定されたモードが記録されていた場合は変更を行う。
2. caps lock キーの機能に設定されたモードが“半角英字を入力する”だった場合には、“ひらがなを入力する”モードにする。　そうでなければ、“半角英字を入力する”モードにする。