このソフトは人工生命技術の応用の1つです。
対話型進化計算法の1つである模擬育種法、つまり、農作物を品種改良するのと似た要領で、ユーザの好みに沿った設計を支援する手法のCGへの応用です。
ウィンドウ中に表示された複数の画像の中から気に入ったものを選択し、それらを親として交叉と突然によって次世代の個体群を生成する、という作業を繰り返すことで様々な抽象的な画像を生成できます。
基本的なアイディアは 1991年に米国 Thinking Machines 社の Karl Sims さんが、超並列マシン CM2 と Silicon Graphics 社の Indigo ワークステーションを使って実現したシステムに基づいています。
SBART は、そのような大規模な設備がなくても、気軽に人工生命技術の応用の一端を経験できるように作成されたものです。
最初のバージョンは UNIX 上で 1993 年に開発されましたが、昨年 1998 年に Mac に移植し、機能も拡張しました。
単に品種改良を行なうだけでなく、ツールとして使いやすいように、画像を任意の大きさの画像ファイルにセーブしたり、プリントしたり、その画像を元にして動画を作成することもできるようになっています。 |