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日本語文書を LaTeX で作成する場合に, 特に固有名詞等で時折不便なのが
JIS 漢字コードに無い文字の処理です.最近では補足的なフォントが揃ってきて
おり,何等かの方法でその補足フォントを用いることもできるようですが,そこ
にも無い漢字を必要とする場合もあるようです.このような場合に簡便なのが,
ひとつは sprite.sty の利用です.これを用いると,エディタで作ったドットパ
ターンをそのまま一つの文字や記号として使うことができます.
一方,漢字を対象とする場合には,xbmkanji.sty が便利です. 前者に比べて
パターンのサイズ指定が要らなくなるのと,文書途中でのサイズ変更に柔軟に対
応できるからです.なお,後者ではいわゆる X 用の bdf ビットマップファイル
も使えるようになっていますから,かなり広範な漢字を使うことは現時点でも可
能になっています. 多分,この文書で示す「瀬」の旧字も bdf には存在してい
るのかもしれません.
この xbmkanji.sty では,
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------##--------
-------##-------
--------##------
-----#---#------
-----#----------
-----#----------
--#--#------##--
--#--#-------##-
--#--#--------#-
-##--#------#-##
-#---#------#--#
##---#-----##---
-----##----#----
------######----
----------------
のようなパターンを直接用いることができるのと同時に,
#define kokoro_width 16
#define kokoro_height 16
static char kokoro_bits[] = {
0x00, 0x00, 0xc0, 0x00, 0x80, 0x01, 0x00, 0x03, 0x20, 0x02,
0x20, 0x00, 0x20, 0x00, 0x24, 0x30, 0x24, 0x60, 0x24, 0x40,
0x26, 0xd0, 0x22, 0x90, 0x23, 0x18, 0x60, 0x08, 0xc0, 0x0f,
0x00, 0x00 };
のような X-bitmap ファイルをも利用できます.そこで,非 Windows の画面上
でこのようなパターンを編集するためのプログラムを作成しました. 言語は
Quick-BASIC で,4.50J のバージョンを用いています. |
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