現実からちょっとだけ離れた、どうってことない、ひとつのお話です。
白魔法使いである佐藤黒人は、ある日、学校の校長から頼みごとをされます。
"召喚士たちと会う、親善大使になれ"、と。
……世の中には、三種類の魔法使いが存在します。
一つは、黒魔法使い。
一つは、白魔法使い。
一つは、召喚士。
昔からある御伽噺とはちょっと違って、その中では、白魔法使いと召喚士たちの仲が悪かったのです。
黒人は校長の頼みごとを承諾し、召喚士たちの学校がある街へと向かいます。
ちょっぴりの不安と、とびっきりの期待を抱いて。
そして、待ち合わせ場所で出逢った、同じく親善大使である、"召喚士"は――
「はじめまして。召喚士の代表、天津くるです!」
満面の笑みで、彼を迎えたのでした。
……だけど。
そのときすでに、始まっていたのです。
黒人と、くると、ひとつの学校までもを巻き込む、陰謀が……。
ゆるい脱力ギャグとお下劣ネタでお送りする現代ファンタジー。のはず。 |